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TESIRA…新しい可能性を切り開く全く新しいオーディオスケール

 

TESIRAとはギリシャ語で”創始者”という意味です。これは新しい可能性をリードし運んでくる人ということでこのように命名されたました。その名の通りTESIRAでは全く新しいオーディオ伝送規格、全く新しいスケールの明瞭度、全く新しいスケールのシステム設計が可能な商品です。

 

TesiraはAudio Video Bridging(AVB)を採用した世界で最初のDSPです。集中管理、分散管理を可能とし、もしくはその両方を合わせたハイブリットシステムにも対応します。AVB対応の為、420×420のネットワーク伝送が可能で大規模システムにも対応します。その中心に集中型プロセッサのTesira SERVERがあります。さらには、モジュール式のIOカードが12枚搭載可能のTesira SERVER-IOもございます。エキスパンダーも充実しており、これらをAVBで接続することでシステムを容易に拡張する事ができます。ソフトウェアはエキスパンダーを含めシステム全体を制御することが可能になりました。新しく開発された人の声、もしくはアンビエントノイズだけに反応するSpeech Sence、Ambient Senseテクノロジーにより、より効果的なAEC、 Auto mixer、AGC、ANCが可能です。

 

以下でハードウェア、AVB、ソフトウェアについて詳細をご説明しております。是非気になる項目をクリックして下さい。

  • ハードウェア
  • AVB
  • ソフトウェア
  • ■TESIRAとは

    TESIRAはAVBを使用した世界で最初のメディアシステムです。集中型プロセッサーのTESIRA SERAVER、さらにSERVERにモジュール式I/Oを装備する”TESIRA SERVER-IO”の2種類のモデルを用意しています。また、ハーフラックのミニエキスパンダーやモジュール式のエキスパンダー、Logicの入出力ユニットを用いてシステムの拡張が容易です。ここではTESIRAのハードウェアについて詳細に説明していきます。

    Tesira SERVER

    Tesira SERVER は、エンドユーザーの必要性に合わせて、スケーラブルなプロセシングを提供する3Uの集中管理型DSPプロセッサーです。このサーバーにはDSP カードが1 枚入っていますが、合計8 枚までのカードを実装することができます。420 × 420 chのAVB デジタル音声伝送にも対応します。最大で2枚までのAVB カードを搭載できますがCobraNet ネットワークカードとAVBカードを1枚ずつということも可能です。ネットワークカード1 枚の代わりにアナログ入出力カードを1 枚入れることもできます。前面パネルには液晶ディスプレイを搭載し、システムの情報を表示することが可能です。また、ステータス等を前面パネルのLED で確認できます。

    Tesira SERVER-IO

    Tesira SERVER-IOはTesira SERVERにモジュール式I/Oカードを12枚まで挿入することができる3Uサイズの仕様になっています。最大1台で48入出力の構成が可能です。Tesira SERVER-IOではAVBカード1枚とCobraNetカード2枚を最大で搭載できます。DSPカードはデフォルトで1枚搭載していますが、最大で3枚まで追加することができます。前面パネルのLEDやディスプレイではTesira SERVER同様にステータス等を表示することができます。Tesira SERVER-IOもTESIRA SERVERと同様で柔軟性を最大にするために造られたもので、入出力デバイスをエンドポイントに配置できるようにし、どの入出力デバイスでもプロセシングすることができます。

    ■Server Cards

    ・DSP-2カード

    48kHz/96kHz、24bitのDSP搭載した増設用カードです。Tesira SERVER には8枚、Tesira SERVER I/O には3 枚までのDSP-2 カードを実装することができます。目安としてDSPカード1枚でaudia FLEX の約2台分のDSP容量を持っています。(※1、※2)

     

    ※1 2012年10月現在では、96kHzは未対応

    ※2 96kHzになる場合はDSP容量が48kHzのおおよそ半分になります。

    ・TESIRA SERVER-IO用カード

    Tesira SERVER -IO用カード

    Tesira SIC-4

    4chのアナログマイク / ライン入力カードです。プラグイン式のユーロブロック接続で4チャンネルのバランス入力を提供します。各入力に対するゲイン等の設定はソフトウェアで制御可能です。アナログデジタル変換はサンプリング周波数48kHz、24bitです。

    Tesira SOC-4

    4チャンネルアナログ出力カードです。このモジュラーカードはプラグイン式のユーロブロック接続で4チャンネルのバランス出力を提供します。各出力毎にソフトウェアによる設定が可能です。デジタルアナログ変換はサンプリング周波数48kHz、24bitです。

    Tesira STC-2

    2回線のテレフォンインターフェースカードで、標準のアナログ電話回線を直接接続することができます。このテレフォンインターフェースは、プリセットを電話機のナンバーボタンから呼び出すといったようにDTMF制御コマンドに反応させることができます。設定は全てのソフトウェアで可能です。

    Tesira SVC-2

    2回線のVoIP用のカードです。SVC-2 を使うと、Tesira システムを直接SIPプロトコルに対応したIP ベースの電話システムに接続することができます。このデバイスはソフトウェアのVoIPコンポーネントでサポートされます。SVC-2 カードはSERVERには最大1枚まで、SERVER-IO に最大6 枚まで内蔵することができます。

    Tesira SEC-4

    アコースティック・エコー・キャンセラーを搭載した、Tesira 専用に設計された4chアナログマイク / ライン入力カードです。このモジュラーカードは、プラグイン式のユーロブロック接続で4 つのバランスマイク/ ラインレベルの入力を提供します。各入力の設定や制御は、ソフトウェアで可能です。このアコースティック・エコー・キャンセラー・アルゴリズムにはBIAMP の特許技術であるSona を採用し、非常に高いエコーキャンセラリングを発揮します。また最新の"Speech Sense"テクノロジーを搭載しあらゆる音声の中から人間の声だけを感知してAECプロセッシングを行います。

    Tesira SAC-4

    アンビエント・ノイズ・コンペンセーター(ANC)プロセッシングを含んだ4chのマイク / ライン入力カードです。ANC プロセシングに採用した新しいBIAMP のアルゴリズム“AmbientSense ”はプログラムやアナウンスの中からアンビエントノイズのみを識別する為、従来のANC にくらべてパフォーマンスが大幅に向上されています。これらの設定はソフトウェアで個別に制御することが可能です。

    SCM-1

    SCM-1 はTesira SERVER とSERVER-IO 用のシステム上でCobraNet規格のデジタル音声を送受信できるようにします。SCM-1 CobraNet カードは、32ch × 32chのデジタル音声を相互接続することができます。SCM-1 を実装すると、Tesira システムは従来のAudia FLEXなどのCobraNetで動作する機器と音声を共用することができます。

    ・TESIRA用ネットワークカード

    AVB1

    Tesira AVB-1 は、Tesira SERVER とSERVER-IO 用の、AVB規格を用いたデジタルネットワークカードです。AVB に対応するスイッチングハブを使い、ギガビットのイーサネットネットワークでTesira システムにデジタル音声を送受信させることができます。AVB(Audio Video Bridging)は、IEEE 規格に準拠したオープン・スタンダード・プロトコルです。他の対応デバイスからAVB 経由で420ch × 420chまでの相互接続を可能にする一方でTesira はSERVER とSERVER-IO、エキスパンダーの間もAVB で相互接続します。

    ■エキスパンダーについて

    入出力機能を離れた場所に配置する際に使用するエキスパンダーは5機種用意しております。I/O の構成をモジュール式にカスタマイズできるEX-MODと、入出力ポートが固定されたEX-IN、EX-OUT、EX-IO、EX-LOGICの4機種がございます。以下にそれぞれの商品についての詳細をご紹介いたします。

     

    Tesira EX-MOD

    EX-MODでは4chのカードを3 枚まで内蔵し、12chまでのアナログ音声をさまざまな組み合わせで構築することができます。ソフトウェアによる設定や制御とすべての音声はAVB ネットワークを利用します。このエキスパンダーは1Uでラックマウントすることができます。

    ・EX-MOD専用のモジュラーカード

     

    Tesira EIC-4

    プラグイン式のユーロブロック接続で4chのマイク / ラインバランス入力を提供します。各入力の設定と制御は、ソフトウェアで行います。ファンタム電源も搭載しています。アナログデジタル変換は、サンプリング周波数48kHz で24 ビットです。

    Tesira EIOC-4

    2ch × 2chのマイク / ラインアナログ入出力カードです。入力部分にはファンタム電源も搭載しています。設定や制御はソフトウェアで行います。アナログデジタル変換とデジタルアナログ変換はサンプリング周波数48kHz、24 ビットです。

    Tesira EOC-4

    4chのマイク / ライン出力カードです。このモジュラーカードはプラグイン式のユーロブロック接続で4chのバランス出力を提供します。各出力の設定と制御はソフトウェアで行います。デジタルアナログ変換はサンプリング周波数48kHz、24 ビットです。

    ・ミニエキスパンダー

    Tesira EX-IN、EX-OUT、EX-IO

    これら3つのエキスパンダーは全てハーフラックサイズで、PoE+ の電源供給が必要になります。エキスパンダーからの入出力音声とソフトウェアによる設定や制御信号はAVB ネットワークを利用して伝送します。プラグイン式のユーロブロック接続でマイクまたはラインレベルのアナログ入出力を送ります。アナログデジタルおよびデジタルアナログ変換は、サンプリング周波数48kHz、24 ビットです。

     

    Tesira EX-LOGIC

    このロジックエキスパンダーは、ハーフラックサイズで、電源はPoEで供給されます。ソフトウェアによる設定や制御信号はイーサネットで伝送します。このエキスパンダーには、ロジック入出力制御が16系統あります。16系統のうち4系統はVCAに対応し、可変抵抗を接続することにより特型のフェーダーパネルを作成することができます。また、EX-LOGIC にはシリアルポートもあり、他の機器に動作コマンドを送信するコマンドストリングを出力することができます。

    ■TESIRAの接続

    ・Tesira SERVERを用いた集中型ネットワークの例

    Tesira SERVERをビルのSERVER室に、エクスパンダーを各会議室等に設置し集中管理したい場合にはこのような接続が可能です。この接続では入力用のエクスパンダーからの音声をAVBによるデジタルネットワーク伝送を用いてTESIRA SERVERに送り、プロセッシングを行った後、出力系のエクスパンダーへ送り音声を出力しています。AVBに関してはAVB対応のスイッチングハブを用いてスター接続を行ないます。AVB対応のスイッチングハブはAVB対応のスイッチ(NETGEAR製AVB Switch HUB:GS724T AVB)を使用しています。

    ・Tesira SERVER、Tesira SERVER-IOを用いた分散型のネットワーク例

    ビルの会議室それぞれにTesira SERVER-IOを用いてシステムを構築している場合や、Tesira SERVERを用いた集中管理しているシステム同士を全てAVBで接続することで上図のような分散型のネットワークが完成します。AVB対応のスイッチングハブでつながっているもの同士は自由に音声の伝送が可能になります。そのため、商業施設やオフィスビルなど丸ごと1棟管理するといった大規模システムも構築できます。

  • ■システムのネットワークについて

     

    Tesira デバイスでは、ネットワークベースのさまざまな機能をサポートします。Tesira 間での通信はEthernetポートの制御ネットワークを利用します。また、Tesira は音声データをネットワークで伝送するため、Audio-Video Bridging(AVB)とCobraNet をサポートしています。こうしたネットワークの機能はすべて標準的なデータネットワークを使用するため、ネットワークの基本原則に従わなければなりません。個々のネットワークケーブルは100m 以下で2台のデバイス間で(ネットワークスイッチを使わずに)ポイント・ツー・ポイント接続をする場合はクロスケーブルが必要です。ネットワークスイッチで接続する場合は標準的なストレートのイーサネットケーブルを使用します。

     

     

    ■AVBとは

    AVB(Audio-Video Bridging)とはEthernetを介してオーディオおよびビデオを伝送するための規格でIEEEによって承認されました。AVBは既存のEthernetテクノロジーを利用します。AVBはIEEEによって開発されているため、開発がますます高速化し、また、新しいEthernetテクノロジーが導入されるたびに、改善を続けていきます。AVBは、業界固有のAVではなく、消費者や自動車市場にも目を向けながら開発されています。これらの用途により、AV業界が大衆市場に向けたソリューションの利点を受け継ぐことが可能となります。また、AVBはライセンスフリーです。そのため、メーカーが製品開発に対して資金投資をできる為、大規模な経済の成長をもたらします。

    AVBテクノロジーの心臓となるのが、AVBスイッチです。現在のEthernetスイッチとは異なり、AVBスイッチは、リアルタイムにオーディオ/ビデオトラフィックの配信を保証する上で重要な役割を果たします。その為、AVB対応のEthernetスイッチが必要になります。 AVBを使えば、プロのAV製品で、高い柔軟性を持つネットワークを手頃なコストで構築できるようになるのです。

    また、AVBのデファクトスタンダード化を促進することにより、プロ級品質のオーディオ/ビデオ伝送の促進を目的とする業界団体AVnu Allianceがございます。この組織には名だたるパソコンメーカー、映像メーカー、プロオーディオメーカーが参入し、共同で開発を行なっています。そのため、今後さらに発展し、業界スタンダードな規格になることが期待されます。

    ■AVB Bridge

    AVBを用いた通信方法を以下に記載いたします。

     

    AVBの仕組みとしてまずはAVB伝送を行なう機器(Talker)からAVB Switchを経由して受信したい機器(Listener)やその他の終着点(Other End Point)に向けて、映像や音声などのアプリケーションが乱れずに快適に通信できるように、必要とする帯域幅(ネットワークの伝送速度)等を通知します。

    TalkerからListenerに向けて通知が届くとListenerからAVB Switchを経由して準備完了の通知が戻されます。

    AVB SwitchはTalkerからListenerに対して適切なQoSを保証し、AVのストリームが可能になります。

    途中にAVB非対応Swichtが混在している場合はAVBの信号を通す事ができずエラーになってしまいます。また、Listener側の電源等が入っておらず応答がない場合もエラーになります。

    ■AVB Latency

    AVBを使えば、遅延を大幅に軽減できます。1Gbit Ethernetネットワーク内で7ホップで最大で2msです。

    ■AVBの接続方法

    AVBネットワークについて

    TESIRAではEX-IN、EX-OUT、EX-IO、EX-MOD のAVB エキスパンダーやSERVER同士をAVB Switchを用いて音声の送受信を行ないます。エキスパンダーに関してはAVB と制御ネットワーク両方の通信を受け持つネットワークポートをひとつ備えています。このためAVB エキスパンダーやTesira SERVERを複数台使うTesira システムでは、AVB ネットワークと通信ネットワークを同じネットワークにしなければなりません。下図のようにAVBスイッチ1台に対して制御ネットワークと音声のAVBネットワークを同一のAVB Switchに収めるかもしくは制御ネットワークのSwitchと音声のAVBネットワークのSwitchを別々にした場合はSwitch同士をカスケードする必要があります。

    AVBの二重化

    AB-1 カードにはプライマリとセカンダリのネットワークポートがあります。セカンダリポートは、ネットワークの二重化設定をサポートします。プライマリポートのネットワーク接続が物理的に失われたことを感知すると、セカンダリポートが取って代わり通信を元に戻そうとします。エキスパンダーは現在この機能をサポートしておらず、サーバーのセカンダリポートから音声を受け取りませんのでご注意ください。接続方法は図のようにプライマリーはプライマリーのみのAVB Switchに接続しセカンダリはセカンダリのみのAVB Switchに接続します。そしてこれらをカスケードする事でネットワークおよびAVBスイッチの2重化が可能になります。

  • ■システムトポロジー:入出力エキスパンダーに対する新しいアプローチ

     

    Tesiraソフトウェアではシステムトポロジーに対してこれまでのaudiaに比べ大きく進化いたしました。

    これまでのaudiaでの考え方ではaudiaFLEXとEXPI等のエクスパンダーで繋いだシステムにおいてaudiaソフトウェアでコントロールが可能なのはaudia FLEXのみでした。(下図の左参照)

    その為、エキスパンダーに接続したマイクのGAINの設定やCobranetのバンドルナンバー等は全てエキスパンダーの液晶画面で設定しなければなりませんでした。現場では設定変更の際にはaudiaのあるラックからエキスパンダーのあるワゴンに移動する作業が必要でした。

    TesiraはSERVERやエキスパンダーを全てTesiraソフトウェアでコントロールすることができます。(下図の右参照)

    ■Partitionテクノロジー

    Partitionはコンフィギュレーションファイルを異なるセクションに分割するもので新しく追加された機能になります。

    各パーティションはTesira ソフトウェアで別シートにて表示され独立しています。メリットはある動作中のパーティションの音声を中断させることなく、別のパーティションのコンフィギュレーションファイルを更新することが可能です。Tesira コンフィギュレーションは32 までのパーティションに分割することができます。また、パーティション間で音声を共用する事も可能です。左図はPartition 同士の関係を表したSystem Overview です。

    パーティションの境界はシステムデザイナーが決めるもので、境界を作る方法に規制はありません。

    下記の図はパーティションの境界を決める一般的な方法です。

    組織的にパーティーションを使う場合 1

    入力段専用のパーティションとミキシングとルーティング等のプロセス専用のパーティション、出力段専用のパーティションに分けてコンフィギュレーションを作成します。この方法では入力や出力数が莫大で複雑なシステムに対して簡単にナビゲートすることができます。

    組織的にパーティーションを使う場合 2

    入出力のプロセシングをひとつのパーティションに、その他のプロセッシングは別のパーティションに分けてコンフィギュレーション作成します。NO1と同様でシステムを簡単にナビゲートすることができます。

    ハードウェアの境界に基いてパーティションの境界を作る場合

    システムのTesira SERVER IOとEX INとEX OUTのエキスパンダーを用いた場合はそれぞれのデバイスごとで専用のパーティションを作る事も可能です。

    この方法は、システムを組織化する事とそれぞれのデバイスのナビゲートに役立ちます。

    物理的な境界に基いてパーテーションの境界を作る場合

    たとえば施設の部屋ごとに専用のパーティションを作り、それぞれでコンフィギュレーションファイルを作成した場合の方法です。

    この方法のメリットはある一室のコンフィギュレーションを変更する場合、他の部屋の音声を中断することなく更新できる点です。

    ■Custom Block / Processing Library

    複数のコンポーネントブロックを一つのカスタムブロックに統合することができます。上図ではHigh pass FilterからCompLimiter-1 BandまでをMy Loudspeaker Proというカスタムブロックにまとめています。よく使うブロックの組合せを要約したCustom ブロックを作成し、Processing Libraryに登録しておけば非常に短い時間でコンフィグレーションを、作成する事が可能になります。またCustomブロックには任意にパスワードを設定する事が可能ですのでプログラマーの著作権を守ります。さらにProcessing Libraryはリストをカタログとして保存、読み出しが可能ですので新しいパソコンや別のパソコンにすぐさまインポート、エクスポートする事ができます。

    ■Presets

    Tesiraソフトウェアでのプリセットコントロールはaudia nexiaソフトウェアに比べより簡単で、より速い操作性を実現しました。Tesiraソフトウェアでは Preset Manager にてシステムプリセットを作成し、選択したいDSP Blockを左図のSelected DSP Blockの中にCTRLボタンを押しながらドラッグ&ドロップするだけで作成できます。

    ■Delay Equalization

    ディレイイコライゼーションとは

    Tesira システムを通過するシグナルパスには、他より長いプロセシングが施されるものがあります。

    Tesira にはディレイイコライゼーション、つまり、通過時間が異なる信号同士の同期を維持するメカニズムがあります。たとえば、下図のようにた4入力、2出力、1VoIP出力というシンプルなTesira システムを考えてみましょう。VoIPの系統では入力からの信号はAECのプロセシング、Mixerを通過しVoIP出力に到着します。一方、2chの出力ブロック側はMixerを経由後到達します。明らかにVoIP系統側の入力から来る信号は、もう片方の系統よりもプロセシングに時間がかかります。これは両方の出力が同じ音響空間で同時に聞きたい場合などは好ましくないといえるでしょう。ディレイイコライゼーションは入力信号にわずかなディレイをかけ、最初の入力信号と同時に出力に到達させることで、この問題を解決します。

    ディレイ・イコライゼーション・グループ

    電話入力とVoIP入力を除く入出力ブロックには、ディレイ・イコライゼーション・グループを割り当てることができます。入出力ブロックのディレイ・イコライゼーション・グループはProperty シートで確認できます。入出力ブロックはまずDefaultというグループに割り当てられていますが、None グループ(ディレイイコライゼーションの計算から除外される)、またはDelay Equalization Groups ダイアログにてユーザーが定義したグループに割り当てることもできます。

    下の図を参考にすると、同じディレイ・イコライゼーション・グループの入力ブロックから来る信号は、ミキサー、ルーター、ダッカー、ルームコンバイナーを持つブロックまでの時間を合わせます。また、同じグループの出力ブロックはミキサー/ ルーターブロックから出力ブロックに到達するまでで時間を合わせます。入力ブロックと出力ブロックを同じグループに割り当てることはできますが、内部的には異なるグループとみなされます。同じグループの入力信号は入力信号で同期し、出力信号は出力信号と同期します。

    ■新しいDSPブロック

    Gain Sharing Auto Mixer

    写真にあるようにゲイン・シェアリング・オート・ミキサーはDan Dugan氏が考えたシステムのトータルゲインを一定に保つ自動ミキシング・プロセスです。今回、この機能を含んだコンポーネントブロックをTesiraの中にも搭載しました。各入力チャネルは入力を受け、瞬時にゲインを分配する為、頭切れが起こることはありません。

    また、TesiraにはSpeechSense テクノロジーというテクノロジーが新たに追加されました。SpeechSense テクノロジーは適切なスピーチ信号のみ検出する技術になります。その為、会議で発言していない人の紙をめくる音等にゲインをシェアする事もなく完全に会話している人に対してゲインをシェアする事ができます。

    AGC

    Automatic Gain Control (AGC) ブロックは、音声信号のレベルを管理するダイナミクス・プロセシング・ブロックです。その機能は出力レベルを比較的一定に維持することで、入力信号レベルをターゲットレベルに近づけるためゲインを加えたり引いたりします。AGCブロックはThresholdを超えた入力信号を受けたときだけゲインを調整します。AGC ブロックでもSpeechSense テクノロジーを使うことができます。SpeechSense テクノロジーを用いることで周囲の雑音でAGCすることなく、人の声のみでAGCをかけることができます。

    Uber Filter/FIR Filter

    アーバーフィルターはひとつのブロックに種類が異なるフィルター(High PAss Filter、Low Pass Filter、High Sellf Filter 、Low Shelf Filter、Parameteric Equalizer )を持たせたものです。これまでのようにフィルターコンポーネントブロックを1つずつ加えていく必要がなくなり1つのブロックで完結するようになりました。またフィルターをまとめて、Tranfer functionで見ることが出来るようになったため調整も非常にシンプルとなります。

    Via

    これまでのaudia nexiaは入力ブロックから入ってきた音をミキサーから出力させ、再びミキサーに戻そうとするとフィードバック・ループが発生してしまうので、このようなプログラムは作成できないようになっていました。TESIRAソフトウェアではVia ブロックを挿入する事でフィードバックループが許されます。デジタル・フィードバック・ループはスピーカーに損害を与えたり、大音量を発生する可能性があります。十分にご注意ください。Via ブロックを使うと、その回路に接続されたDelay Equalization ブロックは動作しなくなります。

    ※Via ブロックはアナログ・フィードバック・ループ(たとえばマイクと近くのスピーカーの間で発生するもの)を防いだり減衰することはできませんのでご注意下さい。

    Signal Present Meter

    Signal Present Meter ブロックは、指定したスレッショルドを超えた音声信号のレベルを視覚的に表示します。また音声レベルがスレッショルドを超えたとき、ロジック信号を生成するように設定することもできます。

    Signal Present Meter ブロックにはDebouncer Delay という機能が加わりました。

    これはロジック出力を安定させるためのもので、音声信号がスレッショルドを超えるあるいは下回ってからロジック出力信号が変化するまでの時間長を設定します。On で設定した時間長だけ音声信号がスレッショルドを超えたままでロジック出力信号でHigh を出します。Off で設定した時間長だけ音声信号がスレッショルを下回ったままになっていると、ロジック出力信号がLow になります。On とOff を同時に設定することもできます。

    ANC

    アンビエント・ノイズ・コンペンセーション(ANC)入力は、周囲の騒音に基づいてレベルを自動的に調整する事ができます。Tesira用モジュール式ANCカードのANC Inputではアンビエント感知入力用マイクを接続します。ANC ブロックには1chあたりプログラム入力と、A と表示されるアンビエント感知入力があります。今回BIAMP社ではAmbient Sense テクノロジーという新しい技術を取り入れました。 このテクノロジーにより、アンビエント感知マイクで拾った音から、実際のプログラム入力の音の成分を取り除くことで、完全にアンビエントノイズのみを検知する事ができます。その為、ANCによってゲインがあげられたプログラム音声によってさらにアンビエントノイズのレベルが上昇し、ANCが最大までかかってしまうという問題を解決しました。

     

    その他

    Tesiraソフトウェアはここまでに紹介したコンポーネントブロック以外にもこれまでのaudiaやnexiaよりも非常に操作性のアップしたものは沢山あります。例えば、BIAMP社の非常に好評のアコーステックエコーキャンセラーですが、Tesiraでは、AGCやSpeech Senseテクノロジーといった新しい技術を組み合わせることでこれまで以上に、エコーキャンセラの効果を実感することができます。

    Compressorのコントロールブロックに関しても、5箇所にKneeを作成し、より詳細にCompをかけることができるようになりました。

    Tesiraの制御コントロールに関してですが、BIAMP独自のコマンドストリングスを使用していたaudiaに比べ標準化したコマンドストリングになっています。その為、エラーレポートもこれまでに比べより詳細な原因を追求できます。また、現状のプリセットを保存する、メーターやレベルの値を送信するといった新しいコマンドも追加になりました。

    まだまだ、Tesiraの新機能に関して全てを紹介することはできない程、複数の機能が追加になりました。 TesiraのソフトウェアはBIAMP社の本国ページから無料でダウンロードが可能です。是非ともお試し下さいませ。

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